私にとっての2015年
12月も残すところ10日になりました。もう丸２年日本には帰っていないので日本の年末年始が恋しくなっています。
今年は日本風の年末年始をこちらで過ごそうと計画し、昨日、お餅や年越しそば等をネットを通じて発注しました。こちらでの日本風なお正月はかなり贅沢なものとなります。食材が高いので、、、。日本では日々当たり前のように手にしたり、食べたり、着用したりしていた数々の事（物）が本当にスペシャルだったのだという想いを感じています。
さて、皆さんにとって2015年はどのような年でしたか？私にとっての今年は、、、と今日は勝手につぶやかせて下さい。
私にとって今年１年はこの人生において間違いなく一番学習をした１年です。学習と言えば聞こえは良いかもしれませんが、いわゆる大学の授業に追われる日々でした。そして「挫折」に「落胆」「自信喪失」、、、授業を通し大なり小なりそんな事を感じさせられる１年でした。
例えばコミュニケーションのクラス。３種類のスピーチを授業で教えられた様々なメソッドを使用し行わなければなりません。本番のスピーチや所要時間、内容は勿論、事前に提出をしなければならないペーパー等が評価基準となります。このクラスは私にとって絶対に避けたい授業の１つでしたが、大学生全員が必須となるので避けられません。であれば早いうちに終わらせておこうと思ったわけです。
そして授業中のディスカッションではネイティブのクラスメイト達からあまりにも「What's that?」「What's that?」を連発されるのでこれはいかん！と思い「アクセントクリニック」に申し込み、１週間に２回のペースで合計12回のクリニックのプログラムを大学の授業と並行して進めました。いわゆる、[r]、 [l]、[w]、 th などの発音を矯正していくものです。
楽しかったか？？？いえ、そんな気持ちの余裕はなくコミュニケーションのクラスもクリニックも辛かったです。
更に生物学。日本では化学を取りかなり苦労をした記憶があるので生物学を取ることにしました（生物学、物理学、化学、地学、天文学から２つのクラスを必ず取らなければなりません）。
日本語でも理解をしていないこのクラス、やはり苦しかったです（笑）。ですからまずは日本から似たような教材を取り寄せ日本語からスタートさせました。このような状況ですからクラスに参加をしても何を言っているのか理解出来ず、毎回のクラスはやはり苦痛でした。
「もうそろそろ、喜びや、楽しみという経験から学ぶという方向に変えようよ！」と自問自答を眠れぬ夜は繰り返していました。
さて喜び、楽しみ、、そして変えたい、、、って一体何でしょうか、、、？？？
ここからが今年１年の経験から私が学んだことです。
さて「変えたい」と感じるのはそもそもどうしてでしょう。何か比べるものがあるからですよね？そしてどちらかと言えば今よりもより良いと思われる状態を望んでいるからではないでしょうか？
例えば「ソウルメイトと出会えますように」、、、今はまだ出会っていない、目の前のパートナーではない、つまり「ない」のエネルギーから生み出されたものです。「お金に満たされますように」、、、今は満たされていない、困っている、これも「ない」からのものです。
つまり対極となるもの、比べるものがあり、どちらかを良い悪い、望む望まない、としているのです。
例えば私にとって今年多々感じた「落胆」「挫折」「不信」これらの対義語は「満足」「成功」「信頼」です。
落胆、挫折、不信を（悪いものとして）想定せずに、満足、成功、信頼を望みますか？ そして満足、成功、信頼へと人生の流れを変えたいですか？
答えはNoです。
全てはバランス！そしてバランスというものはたった２つの要素からのみ成り立つものではありません。
宇宙のバランス、それは「４」だと言われています。例えば地水火風という４つのエレメントが代表的なものです。喜怒哀楽などの感情もその１つであると思います。
ですから変えようとか、望むような人生の流れをと願うのであれば、たった２つを比べているだけではバランスとは言えないのです。それではシーソーのどちらかが傾いたら逆に行くというようなシーソーゲームを繰り返しているだけなのです。２つのみを知り、比べ、望むか望まないか、変えたいか変えたくないかとしているに過ぎないのです。
大いなる宇宙のエネルギーと同調し、そして自然体で生きるということは２つのみをバランスと捉えずに４つのバランスを感じる（経験）ことです。（細かくカテゴライズするならば勿論４つ以上、無限のバランス（選択肢）が存在します）。
さてどうしましょう、、、？？
ということで老子の有名な言葉の１つが浮かびました。
「現実を現実として、あるがままに受け入れなさい。物事をそれが進みたいように、自然に前に流れさせてやりなさい」
あるがままに受け入れる、変化をコントロールせずに、そして「前に流れせてやる」、、、、そこに大いなる宇宙のバランスを経験出来るような何かがあるのかもしれません。
ですから私にとっては、満足や成功、そして落胆や挫折という流れを比べ、また満足や成功というような流れに戻すから変えたいということではなく、新たな流れをコントロールせずに流れさせてやるということになると思っています。
それこそが満足や成功、落胆や挫折という言葉では括ることのできない、今までのシーソーゲームでは感じることの出来ない新たなバランスというものが感じられると信じています。
どうぞ皆様にとって何末年始がバランスの中心を改めて感じられる時となりますように。
NIBIWABO
YUKO